2015年6月30日火曜日

やっと1ヵ月たちました!

明日は7月になります。

開院してやっと1ヵ月経たちました。

救命センターの入院第1号はバイクと自動車の衝突で、バイクに乗っていた男性が重傷でロード&ゴーというケースでした。

救急隊からのホットラインが鳴ったのは実はオープン前でした。

完全なフライングでした。

7月1日午前8:30から救命センターをオープンすると宣言していました。

午前8:15にたまたま充電中のホットラインの前を通りかかったS医師。

そこで突然ホットラインが鳴りだしたのでした・・



救急車もたくさん来ています!



本日の救命センターのACU(Acute Care Unit)は重症ベッド8床がほぼ満床で、うち人工呼吸器管理の患者さんが4名います。

地域密着型の救命センターを予想していましたが、これは完全なる3次救急の救命センターです。

”断らない救急”を掲げていましたが、一般病棟もほぼ満床になってしまいました。

”重症は断らない救急”になってしまっていますが、

”救命率の向上”は間違いなく果たせています。1ヵ月でたぶん数名は救命できています。

以前であれば、早々に亡くなられていたと思います。

当院が断った方々と周辺の病院の方々に深くお詫びを申し上げなければなりません。




ただし、まだ魚沼基幹は1ヵ月しかたっていません。伸びしろはたくさんあります。

今後の活躍に期待してください。



オープン前の無人のACUです。今では懐かしい?

2015年6月25日木曜日

グルメマラソン救護班

さる6月14日に南魚沼グルメマラソンが開催されました。

今年で第6回目ですが、出場者数4900人の大人気大会です。

人気の理由はレース後に美味しい食べ物や、美味しいお酒が飲める、沿道の応援がすばらしい、景色がすばらしいなどでしょうか。

今回この大会に私と看護師Oさんとで救護班に参加してきました。

当日は晴天で気温も30℃に達する、マラソンとしてはキツイ環境でした。

案の定、熱中症の方がたくさん運びこまれてきました。

両足のこむら返りで、うなっている人、脱水で休んでいる途中でひっくりかえってしまった人・・・

救護所ではラチが開かず、病院へ搬送される方が数名出ました。

来年度は救急外来の方を手厚くした方がよいかなとも考えています。

大会のコンセプトがすばらしいと参加者がこんなに集まってくれるんだなと痛感しました。

当院もスタッフがたくさん集まってくれることを願いながら会場をあとにしました。


スタート直前の会場 
 
 
 

2015年6月16日火曜日

活躍するドクターヘリ

病院がオープンして約半月が経ちました。

5月末に初めての当院屋上ヘリポートを使用したドクターヘリの訓練飛行。
2回目が先週の外傷患者受け入れ。

3回目が昨日の転搬送患者受け入れ。

4回目が本日の転搬送患者の送り出し。

ドンドン間隔が短くなってきています。

最初の訓練飛行の際には、院内がとても騒がしかったのですが、さすがに4回目ともなるとあまり過剰な反応はみられないようです。

慣れというのは、場合によってはとても大切です。今回の件で痛感しました。


新潟市の病院へ向けて飛び立つドクターヘリ
 
早く、ドクターヘリの受け入れが十分にできるように、病院機能が立ち上がってくれるといいなと感じています。

2015年6月13日土曜日

夢の入口

病院がオープンして約2週間が過ぎました。

電子カルテの使い方が分からない!物品の置いてある場所がわからない!物がない!など様々な障壁を乗り越えてきました。

オープンからずっと災害モードです。

スタッフも相当ストレスがたまっているはずです。

でもしっかり成果はでています。

今までだったら、長岡市の病院へ搬送されていたであろう患者さんたちが、当院のACU(Acute Care Unit)で治療して、元気になってきています。

これは本当にすごい進歩です。

ようやく夢の入口に立てた気がします。



こちらは救急車の入口です。

2015年6月1日月曜日

ついにオープン

2015年6月1日ついに魚沼基幹病院地域救命救急センターがオープンしました。

どれだけ長い間待ち望んだことでしょうか。

そしてオープン直前の午前8:15にはフライング気味のホットラインも鳴り、早速救急車第1号が入って来ました。

システムが稼働すると、いろいろなところでつまづくのがわかりました。
チームビルディングもまだまだこれからです。

”断らない救急”と”救命率の向上”をとりあえずの目標として、上を目指していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
 




屋上ヘリポートより霊峰八海山を眺める
 
 
 

2013年4月20日土曜日

建設中の魚沼基幹病院

2015年6月新潟県南魚沼市に魚沼基幹病院がオープンします。
新潟県第6番目の救命救急センターをもつ病院です。





新潟県の中でも、この魚沼地域には大きな病院、救命救急センターがないのです。
新潟県は住民あたりの医師数が全国で42位、さらに魚沼地域は新潟県内でも最も医師が少ない地域です。
1時間かけて長岡市内の病院へ搬送ということも珍しくはなく、その間に貴重な生命が失われることもあります。。
魚沼地域の既存の病院は医師の献身的な活動により何とか維持されていますが医師の疲弊はさらなる医師不足を招く悪循環となっています。




この非常に厳しい医療状況を根本的に変えるため魚沼基幹病院は建設されます。魚沼地域の最後の砦であるです。既存の病院の統廃合ではなく、全く新しい病院です。





その病院が今建設の真最中です。大きなクレーン、たくさんの車両と作業員が忙しく動いています。オープンが2年後で大変待ち遠しく感じられます。